おわりのとき はじまりのとき
個展の準備が終わったとき、いつもおもうこと。
作業と創作の日々から解放される、と思うと同時に、とても寂しいに似た気持ちになります。
個展が始まるとき、いつもおもうこと。
想像していたことが形になったけれど、想像よりも育ったなあと。
そして会場で、いつもおもうこと。
来場者様が育ててくださるアートだなあと。
ご覧いただいた方の言葉や仕草、時間の使い方を見ていると、その場で同じ時間を共有したその時間の経過が、まるで薄い雲のような霧のように、積もっていくのが、ふと目に見える気がするのです。